ボロン・ボ・ローン|ライブハウス経営者の日記

こんにちは、未来のライブハウス経営者、ボロンボローンです。 愛知で絶賛活動中!愛知から世界へ羽ばたくバンドマンを応援すると共に、自らもバンドマンとして活動中!

物件散策8 〜見積り編・番外〜

こんにちは。カリです。

GWはいかがお過ごしでしょうか?僕は岐阜から東京まで車で行き、1日で帰ってくる強行の旅に出て、腰が痛かったです。渋滞恐るべし。

 

 

 

 前回は物件を見積り業者さんに見てもらい、改装費にどれくらいかかるのか、構造的に飲食ができるのかどうかを査定していただきました。見積りに関してはまだですが、構造的に飲食店を開くことはできそうということで安心しました。

 今回は番外編ということで、前回書ききれなかったことを書いていこうと思います。

見積り・番外編

 僕たちが見積りをお願いしたのは、岐阜駅の近くにある、元ビジネスホテル。その地下にある元ボイラー室です。詳しくは前回のブログをご参照ください。

 ボイラー室を一通り見てもらった後に、僕はせっかくの機会だったので、そのホテルの5階部分も軽く見てもらえないかとお願いしました。物件散策5の潜入レポートにて詳しく書きましたが、5階部分は元々レストランだったそうです。そのため、間取りは広く、見晴らしも良かったので、本当のことを言えばこちらでライブハウスをしたかったのです。ですが、内装の費用が高額になりそうなことや、エレベーターを動かさないといけないところ等を考えると、現実的に今の僕たちでは手に負えないだろうということで諦めていたのでした。しかし、まぁ見積りだけならタダだし、と思い見てもらうことにしました。

 

 お願いすると例のスタイリッシュな業者さんは、快く引き受けてくれました。そして家主さんと僕と3人で階段を登ります(エレベーターは何十年も止まったままです)。業者さんは各フロアにも興味を持たれて、まじまじと観察していました。「これは年季の入った自動販売機ですね」「あ、薪ストーブだ」「これが例のぶら下がり健康器ですね(笑)」と時代を感じさせる物を見つけては、興奮するのでした。

 5階にたどり着くと、その興奮も最高潮に達して、業者さんも「ここはいいですね!」と。僕も「そうでしょう、そうでしょう」と自分の物でもなんでもないのに心の中で喜んでいるのでした。なお遅れて辿り着いた家主さんは、毎度のことながらゼェハァと息が上がっていました(申し訳ないです)。

 ここでも建築基準法上の問題や、保健所・消防署の許可が下りるのかといった点について相談しました。5階も元レストランということもあり、保健所・消防署に関しては問題ないだろうということでした。一方で、とても古い建物なので岐阜市の建築指導課というところからは、指導が入るかもしれないとのこと。それでも営業許可という点について、許可はおりてしまうんだとか。難しい話は省いてしまいますが、飲食店の営業許可を取るところと管轄が違っていて、営業自体は出来てしまうとのことでした。

 なるほどなるほど、と分かったような分かってないような感じでしたが、やはりお金は相当かかりそうだったので、どちらにしても今は手をつけられません。エレベーターも動いていないので、動かすにもだいぶお金がかかるようです。また定期的な点検も必要だそうで、月々何万という管理費もかかってくるみたいです。

 まぁ今の僕たちには少し狭いけど、地下のボイラー室でひっそりやるくらいが丁度いいかなという感じです。

 

家主さんとの話

 業者さんとお別れをし、家主さんに入れてもらった飲みかけのコーヒーをいただくことにしました。コーヒーをいただきながら、ライブハウスでどんなことを考えているのかと聞かれたので、僕のイメージを話しました。家主さんのイメージでは、僕らのバンドの練習場として使うくらいに思っていたらしく、飲食店としては難しいのではないか?との意見でした。

 何が難しいのかというと、やはり広さの問題。飲食店の許可を得るには、手洗い場や、厨房には2槽シンク、ガスや照明等々、必要な設備が多々あり、それにも場所を取られてしまいます。ライブハウスとしてある広さを確保するには飲食は難しいんじゃないの?ということでした。

 そしてもう一点はお金のことです。様々な設備がいるということは、その分、準備するお金がかかるということです。また、水を引いてきたり、ガスを通すのも大変です。この点について大丈夫なのかということでした。

 

 家主さんは、ライブハウスは持ち込みはありだが、飲食は提供しないようにして、飲食店としてやらなければいいのでは?と提案してくださいました。そして、2階を料理できるように改築し、ライブハウスにデリバリーできるような形を整えてはどうか、という発想もいただきました。なるほど、これなら地下をもっと広く使えるし、2階を料理できるようにする方が楽ちん(キッチンがあり、水道も通しやすい)。これは要検討です。

 

 家主さんにはコーヒーまで頂いて、良いアドバイスまでもらえて、本当にありがたかったです。もし地下でやることになったら、1階に住む家主さんには迷惑をかけると思いますが、そこのところも今後しっかり話していかなければいけないことです。音に関して、多少の音は理解を示してくださるということ言って頂いて、少しほっとして、だからこそ僕らも家主さんへの配慮を忘れてはいけないと思うのでした。

 

 GW明けてから、見積りが届くかと思うので、またそれについても触れて書こうと思います。それでは。

物件散策7 〜見積り編〜

 

こんにちは。カリです。

一足先にGW入りして、ウキウキしている今日この頃です。

お仕事がある方、ファイトです。GWなんて言葉は、俺の仕事には関係ねーよバカやろう!と言う方も本当にご苦労様です。

日本人は働きすぎだとよく言われていますが、そういう方がいないと、コンビニは24時間開いていないし、休みの日にカラオケも漫画喫茶も遊園地も温泉もレストランも本屋さんも、、、行けないし。とにかく毎日お仕事ご苦労様です。休みの日は自分にご褒美あげましょう!

 

 

 さて、久しぶりにライブハウス経営に向けた物件散策で進展があったので、報告したいと思います。

 前回は、目ぼしい物件におじゃまして、実際に音を出してみたり、寸法を取ったり、周辺の環境を見てみたりしました。しかし、専門的な知識もないので、やっぱり店舗の改装や防音設備に関しては業者に見てもらうほかありません。そこで今回は、いよいよ業者さんに入っていただきました。

 

建築業者への見積りの依頼 

 物件散策を経て、僕たちはとりあえず、岐阜にある元ビジネスホテルに目をつけました。地下のボイラー室という雰囲気のある場所、地下ということで音の心配も少なくて済むという点、そして何と言っても駅から徒歩7分程度という立地、この条件に惹かれました。

 問題はお金と物理的に営業できるのか、という点です。どれくらい出せるのか、借金や投資を視野に入れるのか、という話をしていても、結局費用がどのくらいかかるのか見当もつかず、まずは見積りをとってもらうことが必要だということになったのです。そしてそもそも構造的に飲食店として許可が下りるのか、という前提も業者に見てもらわなければいけません。

 

業者選び

 僕たちの中で、建築関係の方とパイプがあるメンバーがいたので、そこに依頼することもできましたが、なんでも腰を痛めているとこかで今は動けない様子(笑)。

 見積りに関しては、最低3社程度は見てもらって、比較するのが良いと本に書いてありました。なのでとりあえずツテは使わず、自分たちで調べた業者にお願いすることにしました。見積りをお願いするだけなら、だいたい無料ですしね。

 調べたところによると、建築業者にもいろいろ専門分野があるようで、僕たちの場合、飲食店を手がけている業者に見てもらうのがいいだろうということになりました。

 ネットで調べ、愛知や岐阜で主に仕事をされている業者さんに依頼しました。

 

アポイントメント

 業者が決まれば早速連絡です。僕はメールのやり取りが煩わしくて好きじゃないので、すぐ電話しました。電話の方がニュアンスも伝えやすいので。

 まずは飲食業を始めたいということ、その場所が元ボイラー室で地下にあることを伝えました。その上で、飲食業ができる、つまり許可を得るに必要な工事にどれくらいの費用がかかるのか、そもそも許可が物理的に許可がおりそうかを見て欲しいと依頼しました。もちろんオッケーということで、予定を調整しました。

 なお用意しとくべきことをお尋ねすると、図面があれま助かるとのこと。家主さんに確認です。

 次に家主さんに連絡です。本来は家主さんから先に、業者に入ってもらうことの許可を得るべきかもしれませんが、僕が家主さんと知り合いということもあり、そこは省きました。家主さんに本格的にここでライブハウス経営の話を進めたいので、いついつ業者さんに入ってもらおうと思ってますと伝えます。予定も大丈夫ということで、あとはその日を待つだけです。

 図面に関しては、古い建物で図面がないとのこと。残念。しかしあってもボイラー室の時のもので、現状とは変わっているとのことでした。どちらにしても図面から取り直してもらわないとダメなようです。

 

いざ、業者さんと現地へ

 業者さんと現地集合の予定でしたので、僕は少し早めに元ビジネスホテルにおじゃましました。家主さんが迎え入れてくれて、待てる間にコーヒーを一杯頂きました。関係ないですが、僕は甘くないコーヒーは苦手です。でも家主さんに頂いたコーヒーはクリーム入りで飲みやすいのでした。

 そうこうしてる間に業者さんが到着です。どんな人なのか、信頼できそうか、なんてことを考えていると、僕のイメージと少し違う人が。僕は作業服を着て、大きなカバンを持って、というイメージを勝手にしていたのですが、見に来てくれた方は、ブーツに皮のバッグ、髪はおしゃれパーマで、なんというかスタイリッシュな感じ。チャラいという感じではなく、大人な雰囲気で、もちろん対応もきちっとされた方で安心しました。

 早速、家主さんと業者さんと3人で地下へ続く例のダンジョンへ向かいます。

 ボイラー室に入ると、業者さんは「すごいですね」と、なんだか少しウキウキ?してる感じがして、おぉわかってくれそうな(何が?って感じですけど笑)人だな、と密かに思うのでした。

 一通り眺め歩いて、「図面はありますか?(業)」「図面がないんです(家)」じゃあということで、カバンからメジャーと紙を取り出して測り始めます。「この菅は繋がってます?(業)」「今はもう全部繋がってないです。昔は繋がってて、ここは、、説明、、(家)」というようなやり取りを見ながら、僕はメモしてました。

 家主さんと業者さんのやり取り

・換気口について→排気口だけでなく、吸気口も必要になること

・水道管について→地下水ならどこから通せるか等

・電力について→どのくらいのワット数使用可能か。場合によっては電力会社から電気を引いてもらう?依頼が必要になる

・報知器は使えるか

 

 それから業者さんは僕の希望を聞いて、どんなことができそうかを話しました。

聞かれたことは

・ステージの配置、広さ、高さ

・照明はどのようにするか。埋め込み式?ライトを取り付ける?

・床、壁はどうするか?

・電力はどのくらい必要になるか

・看板はどうするか

 というようなことです。僕もそこまで具体的に決めてなかったのですが、イメージを話しました。

 なお防音に関しては、施工の内容に幅(内容も費用も)があるとのことで、とりあえず規定の内容で見積もりしてみてくださるそうです。

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 消防の許可に関しては、結論から言うと、飲食業としての許可は十分下りるだろうということでした。まず広さがそこまでないので、非常口は必要ないこと(30坪以内なら出入口は一つでいいとのこと)。あとは床や、換気口を整備し、水道を通せば大丈夫とのことでした。しかし火を使うとなると、ガスを通さなければいけないので、IHにしてはどうかということでした。そこで、IHにすると電力も使うことになるし、機材に関してもどの程度電力が必要か、確認しておかなければならないとのことです。

 とりあえず、物理的にできそうだということで一安心しました。

 見積もりに関しては、後日連絡をもらえる予定です。費用によってはまたやり方を考えなければいけませんが、それは見積りができてからのお楽しみです。

 

 ついでと言ってはなんですが、元ビジネスホテルの5階もざっと見ていただきました。それについてはまた後日談として書こうと思います。

アカペラフェスティバルの話

こんにちは。カリです。

ライブハウス経営に向け、めぼしい物件が見つかって、物件散策は少しお休み中です。

今後は業者さんに入ってもらって、その建物の構造的に飲食業は可能かどうか、また修繕費や改装費にどのくらいお金がかかるのか、見積もりを立ててもらう予定です。

その経過も今後載せていくつもりです。

 

 これといって書くべきことはないのですが、定期的にブログを更新しようという気持ちがあるので(読んでくださる方は少ないのですが)、日記のように書いていきます。何事も継続は力なりです。

 

アカペラフェスティバル

 先日、名古屋のとある公園で、アカペラのフェスティバルが行われていたので、行ってきました。とても広い公園で、中ほどに進むと噴水やら、花畑があり、さらに進むとステージがあります。休日ということで、もともと人が多いのですが、露店も何店か出店していて、おまけにコスプレの団体さん?もいらっしゃって、いつもより賑やかでした。ステージを見下ろすように囲む形で客席があり、そこには思った以上に人がいました(100人以上はいたかな)。最初僕は一人だったので、そっと端っこの方から見てました。そのフェスティバルには、名古屋周辺の大学生のアカペラサークルの子たちが主に参加していて、ゲストでプロの人が歌ったりもしてました。

 無料のライブですし、人通りも多い公園でしたので、ふらっと立ち寄る人もいれば、ゲストのアカペラグループのファンの方や、アカペラが好きで遠方(千葉)から来たという人もいました。僕も友達と合流して、4人で見てました。みなさん、手拍子をしたり、手を振ったり、ノリノリの外国人の方もいて、思い思いに楽しんでいました。

 

 僕はギターやベースやドラムや、いわゆるロックバンドとかジャズバンドとか、そういう演奏を見るのが好きで、僕自身も仲間と演奏するのが好きです(パートはドラムです。ヘタクソですが)。なので、アカペラにはあまり興味がないというか、触れる機会がほとんどなかったです。テレビでハモネプという番組を見たことはありましたが、生で聞くことは今まであまりなかったです。

 そんな僕がなぜアカペラのフェスティバルに行ったのか、それは僕の大学時代の後輩が出演者の一人だったからです。彼女は大学時代から歌が好きで、アカペラサークルに所属していたし、大学祭のようなステージで歌ったりもしてました。と言っても僕は大学時代、彼女の歌声を聴いていたわけではなかったのですが。

 

 僕が彼女の歌を聞いたのは、卒業してからのことでした。風の噂で、彼女がプロの事務所に所属して、アカペラグループとして活動していると知ってからのです。関西を中心に活動しているのですが、彼女は関西出身の人ではありません。卒業後、身一つでアカペラの音楽事務所に行って、アカペラグループを結成して、プロとしてやっているのです。プロと言っても、その仕事だけで食べていけるわけでもなく(失礼ですが)、知名度もない(超失礼ですが)。それでも昼はレギュラーライブを行い、夜はバイトをし、そしてレッスンを受け、時には宣伝活動でストリートライブをする。ハードな日々を送っているのです。

 なぜそんな収入もないし、安定もしないし、将来の約束もされないことを続けられるのか。学生の時のように、自由な、そして無鉄砲なことをやっていられる歳でもないのに。

 それでも、好きだから、やりたいことだから、自分が一生懸命になれることだから、しんどくても続けていられるという彼女を尊敬します。

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 学生時代も社会に出てからでも、自分のやりたいことはなんだ?とか、やりがいのある仕事をしたいとか、誰でも一度は考えるんじゃないかなと思います。「人生は一度きり!やりたいことをやろう!」的な、「楽しむことが大事!」的な、本とかよく見かけるし、そういうお話も耳にする。わかってます。わかってますよー。でも実際に行動に移すのって大変なんですよね。現実見ちゃうし、あれこれ考えちゃうし。こっちはこっちで大変なんです。理想の押し付けはやめてくださいー、、、とは言いませんが、ため息出ちゃうこともあります。行動に移せる人ってどうなってるんだ、と逆に聞きたいくらいです。

 僕は『クレイジージャーニー』という、松本人志さん、設楽統さん、小池栄子さんの出てるバラエティ番組が好きで見てるんですけど、あの番組に出てくるゲストの方々も、言ってみたら好きなことを好きなだけやってる。中にはとても危険なことをやってる人や、何が楽しいのか共感できないようなことをやる人もいるけど、とにかく夢中でそれをやってる。本当にすごいなと思ってしまいます。

 

 そういう行動に移せちゃう人は、ただそれだけで周りに影響を与えていると思うのです。『クレイジージャーニー』という番組もそうだけど、『好きなことやろうぜ!』的な本を出している人も、アカペラで頑張る彼女も、なんだか僕たちをワクワクさせてくれる何かを持っていると思うのです。

 だから僕は一生懸命な彼女を応援するし、きっと元気をもらっているんだと思います。もしかしたら、身近な彼女に、自分の夢なんかを託したりしているのかも。

 

 僕は凡人だし、石橋を叩いて進むタイプです。ある友人には、石橋を叩きすぎて、壊すんじゃないか?と言われたこともあります(笑)。だから、大それたことはできないけど、ライブハウス&カフェ・バーを経営するのもそうだし、やってみたいことはたくさんある。

 ワクワクすることをしていきたいし、僕らのすることが誰かにとってのワクワクになればいいなとも思うのでした。

 

 

 

 

 

余談ですが、、、

 観客の中には自身がアカペラを歌うという人も結構いるみたいでした。僕のように出演者の友人や、知り合いという人もいて、また出演者同士のつながりもあって、それだけでも結構な人数がいたと思います。

 ライブハウスの経営に関しての話にもなるのですが、従来のライブハウスの集客に関して、出演者側に全て任せるノルマ制が問題点としてネットではよく挙げられています。出演者はチケットノルマという形で出演料をライブハウスに支払います(チケットのノルマに届かなければ自腹)。バンドの知名度や人気でチケットを売ることができない人は、大体において知人や友人に買ってもらわざるを得ないのです。そうなると、いろんな弊害があるわけです。詳しく書かれている記事もあるので、そちらを参照していただきたいのですが、とにかく出演者側には大きな負担になるのです。一方、ライブハウス側はお客さんの入りに関わらず出演料をいただけるので、出演者さえいればノーリスクというこのになり、これは不平等だという声もあるのです。

 僕個人としては、ライブハウスを経営するなら、出演者に一方的な負担をかけさせるやり方はしたくないので、一緒にお客さんを呼ぶための宣伝をしたり、出演料を安くしたり、やり方を模索したいと思っています。

 

 今回は、その点についての議論は少し置いておきます。このアカペラフェスティバルで思ったことは、なんだかんだで出演者のつながりや、出演者同士のつながりは大きいということです。

 そもそも前提に、出演者は音楽が好きです。音楽好きでもないのに、やってる人はそうはいないはずです。なので出演者はプレイヤーであり、リスナーなのです。一緒に出演してた知らなかったバンドを好きになるってこともあるでしょうし、仲良くなって、お互いのバンドを見に行くっていうのもあるでしょう。

 こんなことは別に今さら書くべきことでもないくらい当然のことなんでしょうけど、今回のアカペラフェスティバルで改めて実感しました。そういう意味でやっぱりつながりが大事であると思うのでした。

おばあちゃんのお話

 こんにちは。物件隊長を任されているカリですが、今回は特に書くべき内容が浮かばないので、個人的なことをつらつらと書こうと思います。

 

 一昨日の夜、86歳になる祖母が救急車で運ばれたと父から連絡を受けました。歳も歳だし、初めてのことではないし、特に焦りはせず、どんな様子か聞きました。簡単に言うと肺炎でした。祖母は糖尿病も患っていて、いろんな合併症もあるみたいでした。その辺は詳しく聞いてないのでわかりませんが、ともかく本日お見舞いに行ってきました。

 この辺りでは大きめの病院で、〇〇県病院とか〇〇中央病院とか、そんな感じの病院です。一般の入院病棟ではなく、ナースステーションの隣にある部屋で、落ち着いたら一般病棟に移るとのことでした。僕が行くと、叔母と、祖父がお見舞いに来てました。祖父は本当は今日はショートステイを利用している日でしたが、叔母に連れて来てもらって来ていたのでした。

 祖母は目は開けていましたが、トロンと眠そうな表情をして、入れ歯をしてないから、頬がいつもよりこけて、なんだか1ヶ月前に会った時よりずいぶん痩せてました。鼻には酸素が行くように管が通ってて(口に付ける酸素マスクは自分で取ってしまうそう)、点滴もしてるし、心電図の線とかいろいろ体についてて、なんだか邪魔くさそう。ちょっとびっくりというか、悲しくなったけど、いつもの感じを装って、叔母が用意してくれたベッドの脇の椅子に座りました。叔母から簡単に病状を聞いて、「今は落ち着いたけど、まぁ歳やでねぇ、いつでも覚悟しておかないかんよ」と言われ、少しザワザワしてしまいました。祖父は「よう来てくれたね」といつものように話し、救急車に運ばれた時のことや、その後のことを僕にずっと話しました。きっと不安だったんだなと思い、僕は「うん、うん」とうなづいていました。

 祖母も僕の存在に気づいてくれたのか「ありがと、ありがと」と。でも二言目には「仕事はえぇのか。はよう帰らんと忙しいやろ」と気遣いの言葉ばかりで、相変わらずでした。

 しばらくして、祖父がショートステイ先に戻らないといけないので、先に祖父と叔母は帰りました。帰り際に、車椅子の祖父は身を乗り出して、祖母の手を握り、「また来るで、しっかりせんといかんよ」と。祖母も強く握り返してました。

 祖父母は元々二人暮らしをしてて、僕は月に一回くらい顔を出すようにしていました。いつ行っても祖父は僕に、お菓子や美味しいものを食べさせたくて、いろんなものを持たせようとしてくれるのですが、祖母にお菓子を持ってこさせるのです。「おい、あれ持ってきて」「あれどこやった」みたいな感じで。祖母は「自分でやれ!」と文句を言いながら持ってくるのです。それでいつも祖母は、全然動かない祖父の悪口を延々と僕に話すのです。僕は苦笑いをして聞くのです。時には昔の話を持ち出して、「昔はお金もなくて、食べるのも大変で、3畳くらいの部屋を借りて、あんたのお父さんと叔母さんと、4人で住んでたんやで。それなのに、仕事終わって帰る前に、おじいちゃん遊んできて、全部給料使ってまってな」と祖母。「もうその話はやめい」と祖父。昔の祖父は遊び人だった様です。そんな苦労話を何回も何回も聞いて、何もしなくていい、ゆっくり流れる田舎の時間を過ごすのです。時々うたた寝しながら。

 そんな風に、やんややんやと言い合ってる二人ばかり見てきたから、静かに手をとり合うのを見て、なんだか恥ずかしいような、なんとも言えない優しい気持ちになるのでした。

 

 病室で2人になってからも、祖母は気を使って「あんた遅くなる前に帰りいよ」とか「なんも用事ないんか」としつこく言います。そんなに言われたら逆に早く帰ってほしいのかな?と思ってしまうくらい(笑)。でもそんなわけじゃなくて、本当に気を使う人なんですよ。孫にまで。

 僕は仕事の話とか、友達とライブハウス、喫茶店みたいなものを始めようと思っているということを簡単に話しました。

 「あんた、お金のこととか、いろいろ気をつけなあかんよ」

 「うん。気をつけないといかんね」

 「あんた、仏さんのとこ(仏壇)の左のとこにな、黒いカバンがあるでな、そこに5万円入っとるでな」

 「何それ、へそくり?」

 「へそくりや。あとな、もうばあちゃんたぁは指輪とかせんやろ。やで売ってまったんや」

 「売りに行ったの?」

 「なーに、電話来てな、売りませんかって。それで1万5千円がカバンに入っとるで」

 「それ騙されてない?」

 「騙されとるて」

 「え?騙されてんの!?(笑)」

 「騙されとるけど、いいんや。騙した人はバチ当たるで。とにかくお金持ってきゃあよ」

 「うん、ありがとう。いざとなったら使うね」

 「あと今度来るとき、入れ歯持ってきて。ご飯たべれるようになったらいるから、看護婦さんが持ってきてって言っとったで」

 「わかったよ。持ってくる」

 「おじいちゃんが、まぁタケノコ食べたいって言うやろ。お父さんにお願いしたらな、こんだけばか(り)しか持ってこうへんかったわ」

 「そっか。じゃあタケノコのお惣菜も持ってくるね」

 「ありがとう」

 

 そう言って、また静かに寝るのでした。静かに時間は流れて、「また来るね」と言って帰りました。

 

 おばあちゃんもおじいちゃんもいつまでも元気でいてほしいけど、元気さを求めるのもなんだか、気が引けて、ただ会える時に会いに行こうと、そう思うのでした。

 いざとなれば、おばあちゃんのヘソクリと騙されて指輪を売って得たお金があるから、心強い!今日も1日がんばるぞー!

ライブハウス&カフェ・バーを経営するにあたって、物件が決まってからやるべきこと

こんにちは。物件隊長のカリです。

九州の方では地震が続いていますね。こんなに続いては、精神的に休まる日がないし、肉体的にもしんどさが増してきます。物資の輸送も、あまり円滑に進んでいないようで、誰のせいでもないのですが、もどかしい気持ちです。

でもいつか必ず、支援が必要な時がくると思うので、その時は行こうと思います。その時まで、体力の充電です。

 

 

 

 今回は物件もだいぶ絞られたので、今後どう動くのか、そのあたりについて考察したことを綴っていきたいと思います。

店舗決定?これからどう動く?

 物件探しに明け暮れていた僕たちは、1にも2にも、3にも4にも5にも、とにかく店舗が決まらなきゃ話にならん!と今後のスケジュールを具体的に考えずにここまできてしまいました。話し合うことと言えば、店の内装はこんなのがいいなぁとか、防音工事ってどのくらいかかるのかとか、そんな統一性のない議論をしていました。

 そして、いざ物件が決まりそうになってくると、あれ?今後どうすんだっけ?と、やっと気付かされたのです。全く呑気なものだと思われるでしょう。そうなんです。呑気なんです。

 しかし、メンバー唯一東京住みの冷静ロボ人間ボロンは、まるで「やっと気づいたか」と言わんばかりに、その現実問題を端的に指摘し、一度みんなで集まって事業計画書を本格的に作ることを提案したのでした。

 事業計画書に関しては、また今度詳細を綴るとして、今回はもっと漠然とした『今後やるべきこと 〜主に店舗に関わること〜』について書いていきます。

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店舗を最終決定するまでに、しなければならないこと

1、建築業者、専門業者に依頼して、建築確認をしてもらう。

 前提として、「ここが良い!」と決めてしまって、後から予算が足りない、許可が下りない、構造に無理がある、では話になりません。そのために、まずは専門業者に依頼し、建築基準法および条例の基準に適合しているか見てもらいます。

 

2、見積もりも出してもらう。

 専門業者に建築確認だけでなく、改築する必要があるならば、その見積もりを出してもらいましょう。また、内装、厨房機器、空調、ガス管、水道管、電気を含めた諸々の費用の見積もりも出してもらいましょう。そこで予算を大幅に超えてしまうようなら、その物件には手出しできません。見積もりだけなら、大抵無料でやってくれるはずですので、とにかくお願いしましょう。

 また見積もりも業者によって異なるそうです。比較するためにも最低3社に依頼することを、ある本では薦められていました。ちなみに見積もりで、大雑把なもの(数量や種類が省略されている等)を出す業者は注意だそうです。

 さらに建築業者と一括りに言えど、専門があるそうです。例えば飲食店を専門にしている業者もあるそうなので、実際に施工するにあたっても、専門にしている業者にお任せした方が良さそうです。

 

3、建築確認をした上で、役所に必要であれば用途変更の申請書を提出する。

 仮に飲食店として利用したい店舗や物件が、飲食店を目的として造られたものでなければ、「飲食店として利用しますよ」という用途変更の申請をしなければならないそうです。用途変更が必要な細かい条件もあるそうなので、そちらも建築業者さんに見てもらうのが良いです。

 

4、用途変更が必要なければ、設計図を作成。

 設計図も当然、建築業者さんに相談です。

 

5、設計図を市町村に持参し、建築基準法および条例の基準に適合しているかを確認。

 市町村によってが、建築確認申請と条例関係の窓口が異なる場合があるので注意してください。

 

6、設計図上の問題がなければ着工

 

7、完成したら建築主事と条例関係の担当者の検査を受ける

 

8、基準が満たされればオッケー

 

 だいぶ大雑把に書きましたが、こういった具合だそうです。実際に進めていくにあたって、事実と異なれば修正を加えていきます。

 なお、この他にも飲食店を経営するにあたって、許可を得ないといけないことがあるのですが、それはまた別の管轄です。詳しくはタコのCafe&Bar経営計画をご参照ください。

 

 正直調べてみたら、やることが果てしなくあることに気づきました。事業計画書もそうですが、開業スケジュールを組んだり、予算を決めたり、一度きっちり考えないといけませんよ、これは。呑気にやってました。すみません。

 そんなこんなで、これからもブログにしたためつつ現状を振り返っていきますので、読んでくださる方々、長くなりそうですが、今後ともお付き合いお願いします。

 

物件散策6 〜夢のライブハウスに向けて準備すべきこと〜 後編

こんにちは。カリです。

熊本の友人の一人が避難所生活になったそうです。

 

正直、地震の次の日は仕事場にも行ったと聞いていたので、そこまで大変だとは思っていませんでしたが、避難所生活と聞いて驚きました。こっちに住んでいると、なかなかピンと来ませんが、向こうはコンビニも開いてないし、配給の食料は少ないし、体育館のようなところで寝泊まりしていると聞くと、考えを改めないといけないなと思いました。僕にできることは少ないですが、とりあえず、大変だということだけは、周りの友人や知人に伝えていきたいと思います。

 

エピソード7 〜風吹けば物件探し〜

 前編に続いて、潜入レポートです。今回は、以前突撃訪問させていただいた物件についての内容です。調査した内容は①実際に音を出してみて、音漏れ具合の確認 ②建物の寸法等を測り、図面を書くためのデータを取る についてです。なお②の詳しい内容については、物件散策6前編を参照してください。

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元居酒屋さん

 小牧市にある物件で、広さも高さも十分。しかも元居酒屋の居抜きということだけあり、厨房の設備や、カウンターなどが残っており、そのまま活用できそう。また奥には座敷があり、工夫すればステージにも使えそう。そのままの形でもライブハウス&カフェ・バーとしてイメージしやすい。この点に関しては、物だらけで、壁等はスケルトン状態の元ビジネスホテルと比較しても明らかに使いやすい。

 カフェ・バー経営の担当者タコとしては、厨房のシンクや設備がしっかりしているこちらは魅力的だと語る。そして前回同様、メジャーでありとあらゆる長さを測る、測る、測る。測っては記録しているので、そのメモをチラ見すると、解読不能。ここはタコにお任せしよう。測りながら、邪魔になりそうな柱や、大きめに作られたカウンターの撤去ができるのかを家主さんに聞くと、「好きなようにやってくれて構わない」と。「ありがてぇなぁ」とこぼすソイ。

 

音出しチェック

 タコが寸法を取っている隙に、僕とソイは音出しの準備をし、フルボリュームでギターを鳴らす。家主さんは「すごい音だねぇ」と寛容なリアクション。そして外に出てみて、どれくらい音が漏れているのか、家の中ではどうかをチェックする。建物の周りでは、ほとんど気にならないレベル。というのもすぐ隣に国道が通っていて、車の音と相殺されている(時間帯によっても異なる場合があるので注意しなければならないが)。また近隣に家がないので、多少の音漏れも大丈夫そうである。

 家の中は、うーんという感じ。漏れるとかのレベルではなく、普通に音楽やってる。壁一枚挟んだだけではそりゃそうか。もう1枚壁を挟んだところに、部屋を借りている人がいるらしく、その方のことを考えれば、こちら側に防音は必須である。そんなことを考えていると家主さんは「これくらいなら、大丈夫(っしょ)」と。マジですか?どこまで寛容なんすか?と思ってしまった。

 

総評

 内装や防音の工事をだいぶ抑えられそうな点では、今の僕たちにはだいぶ助かるところ。家主さんもフレンドリーかつ寛容な方で、飲食業とはなんたるか、というお話もしてくださった。一方で、立地の悪さはやはり否めない。駅から遠いという点と、地域柄である。僕らは試しに近所をぶらりと歩いたが、若者がいない。ライブハウスの需要がこの地域にあるのだろうかという不安がよぎる。結局決めきれず、後日連絡することに。

 

 

最後に

 物件探しで妥協はできません。何度でも何度でも確認が必要です。もしかしたら大家さんには面倒くさがられるかもしれません。車が凹むようなこともあるでしょう。それでも、そういうものだと思って、3歩進んで2歩下がる精神で頑張りたいと思います。

 

 帰りにキャンプ好きのタコに乗せられて、キャンプ用品店に寄りました。物件散策で疲れ、アウトドア用の椅子に座ってぼーっとしていると、ラジオが耳に入ってきました。

 

 人生において目標を立てることが大事。多くの人は目標を立てません。なぜなら目標を立てることで、なんとなく選択肢が狭まってしまうと感じるからです。しかし目標を立てることで、その目標に関わる、情報が知らず知らず入ってきたり、具体的な方法を考えるようになる。ちょうど車のカーナビのように、目的地を立て、順番に向かっていくように。途中、何かの障害や、問題が起きても、別の道を再検索しながら進める。また進んでいくうちに、目的地が変わってもいい。それはそれで充実した人生になる。

 

というようなお話をしていました。

 僕たちは、ある種の岐路に立っていると思うのです。だからこそ今の目的地をしっかりと見据えることが大事なのかもしれません。

物件散策6 〜夢のライブハウスに向けて準備すべきこと〜 前編

こんばんは、ガリ、いえカリです。

今日も一日中メンバーと物件を回り、空腹を満たすためにテキサスバーガーを頬張り、最後の仕上げに、車をガリっとこするというオチまでつけて、へとへとで帰ってきました。

負けません。こんなことでは負けませんよ!

 

エピソード6 〜これが僕たちの生きる道〜

 昨日潜入レポートを綴った元ビジネスホテルに本日もお邪魔してきました。

 本日は、①実際に建物の中で音を出してみる ②建物の寸法をとらせてもらい、図面を書くためのデータを取る という2点の目的でお邪魔しました。

 ついでに、以前、突撃訪問でお邪魔した物件でも、同様の下調べをさせていただきました。

 物件も概ね絞られてきたので、具体的な事項を取り上げて比較していきました。

 

 ボイラー室調査

 まずは岐阜の元ビジネスホテルの物件から。今回は発電機マニアのソイ、朝青龍タコも連れて潜入。昨日同様、まずは地下のボイラー室へと続く階段を下りていく(なお本日は家主さんが不在のため、奥さんに開けてもらい、後はほとんど自由にやらせてもらった)。階段を三人並んで進む姿は、ドラクエでダンジョンに進む勇者たちそのもの。

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 しばらく進むと、案の定、アレルギー体質のタコはダメージ床(ハウスダスト)にやられ、くしゃみが止まらず。それでも必死に握りしめたメジャーを駆使し、データを取っていく。ちなみにタコの親父さんは大工さんなので、事前にチェックすべき内容をまとめてもらった。

・部屋全体の寸法

・天井から床の高さ

・窓枠や扉の数、寸法

・床、壁、天井の素材

・天井についている電気、エアコンの有無、数

・コンセントの場所、数             等々

 これらをチェックしつつ、ソイと僕はギターをアンプにつなぎ、音出しのセッティングをした。なお電気は1階から延長コードで引っ張ってこれたので、今回は発電機は活用されず(ソイは悔しがる)。早速、ボリュームをMAXにし、ギターをかき鳴らす(もちろん事前に奥さんに許可を得て)。僕はiphoneでムービーを撮りつつ、階段を上がり、音漏れの確認をした。1階ではそこそこ聞こえるが、あまり気にならない程度。外に出ると、さすが地下の元ボイラー室だけあって、ほとんど聞こえない。唯一ボイラーの換気口になっていた穴からは、音が聞こえてくるが、これも塞げばどうにかなるレベル。確認を終え、1階に住む奥さんにも話を聞く。すると、部屋からは少しだが聞こえると。確認のため部屋に上がらせてもらうと、なるほど、確かに聞こえる。そこまで騒音というわけではないが、普通に生活していれば嫌でも耳に入る。これは地域というより、家主さんに迷惑がかかってしまうので、少なくとも上に抜けないように防音は必要だろうと感じた。

 

ダンジョン2〜5階

 さらに僕たちは5階でも音出しと、寸法調査をさせてもらった。2階〜4階には昨日同様、物が乱雑に置かれている。タコは相変わらずくしゃみをするし、ソイは無表情。かと思いきや、ガラクタの中から、何やら古めかしい自動販売機を見つけ興奮している。何がそんなに嬉しいのやら。さらに僕には昨日全く目に止まらなかった、古いレコード機器や、わけのわからん機械に飛びついている。やれやれと思っていると、今度はタコが古い石油ストーブに夢中である。僕は二人のテンションについていけず冷静であったので、見る人にとっては宝の山なのではないか?と一人考えていた。

 趣旨を忘れないうちに5階へ行き、再び調査開始。ボイラー室よりも広く、部屋数もあるため、念入りに寸法を測る。さらに材質も気になるところ。築年数がかなり経っているので、これはアスベストでは?と不安になったり、建築基準法的にどうなんだ?と考え込んだりした。しかしどれだけ素人が考えても答えは出ないので、とにかくデータを取り、後に専門家に聞くことにした。

 ギターも先ほどと同じように鳴らして、周辺のチェックを行う。建物の中は大丈夫だが、外はバンバン聞こえる。これはいくら何でも見過ごせないレベル。一方道路に面している側は、それほど音は気にならず、方向や環境によっても音漏れは変わってくる。防音についてチェックすべき点である。

 

 元ビジネスホテルの調査を終えて

 以上のように一通り調査を行い、また三人であーだこーだとやりたいことを語って、元ビジネスホテルの物件探訪は終了しました。僕的にはかなり魅力的な物件なので、今後も調査をし、事業計画を立てて進めていきたいものです。しかし、実際のところ、建築基準についてや、営業許可に関して、不安視される点はいくつもありました。お金に関してもそうです。具体的に進める前に、専門家の意見も聞いて、慎重に進めていかなければいけないなと感じました。

 

 もう一つの物件調査については後編でお話ししたいと思います。では。