ボロン・ボ・ローン|ライブハウス経営者の日記

こんにちは、未来のライブハウス経営者、ボロンボローンです。 愛知で絶賛活動中!愛知から世界へ羽ばたくバンドマンを応援すると共に、自らもバンドマンとして活動中!

アカペラフェスティバルの話

こんにちは。カリです。

ライブハウス経営に向け、めぼしい物件が見つかって、物件散策は少しお休み中です。

今後は業者さんに入ってもらって、その建物の構造的に飲食業は可能かどうか、また修繕費や改装費にどのくらいお金がかかるのか、見積もりを立ててもらう予定です。

その経過も今後載せていくつもりです。

 

 これといって書くべきことはないのですが、定期的にブログを更新しようという気持ちがあるので(読んでくださる方は少ないのですが)、日記のように書いていきます。何事も継続は力なりです。

 

アカペラフェスティバル

 先日、名古屋のとある公園で、アカペラのフェスティバルが行われていたので、行ってきました。とても広い公園で、中ほどに進むと噴水やら、花畑があり、さらに進むとステージがあります。休日ということで、もともと人が多いのですが、露店も何店か出店していて、おまけにコスプレの団体さん?もいらっしゃって、いつもより賑やかでした。ステージを見下ろすように囲む形で客席があり、そこには思った以上に人がいました(100人以上はいたかな)。最初僕は一人だったので、そっと端っこの方から見てました。そのフェスティバルには、名古屋周辺の大学生のアカペラサークルの子たちが主に参加していて、ゲストでプロの人が歌ったりもしてました。

 無料のライブですし、人通りも多い公園でしたので、ふらっと立ち寄る人もいれば、ゲストのアカペラグループのファンの方や、アカペラが好きで遠方(千葉)から来たという人もいました。僕も友達と合流して、4人で見てました。みなさん、手拍子をしたり、手を振ったり、ノリノリの外国人の方もいて、思い思いに楽しんでいました。

 

 僕はギターやベースやドラムや、いわゆるロックバンドとかジャズバンドとか、そういう演奏を見るのが好きで、僕自身も仲間と演奏するのが好きです(パートはドラムです。ヘタクソですが)。なので、アカペラにはあまり興味がないというか、触れる機会がほとんどなかったです。テレビでハモネプという番組を見たことはありましたが、生で聞くことは今まであまりなかったです。

 そんな僕がなぜアカペラのフェスティバルに行ったのか、それは僕の大学時代の後輩が出演者の一人だったからです。彼女は大学時代から歌が好きで、アカペラサークルに所属していたし、大学祭のようなステージで歌ったりもしてました。と言っても僕は大学時代、彼女の歌声を聴いていたわけではなかったのですが。

 

 僕が彼女の歌を聞いたのは、卒業してからのことでした。風の噂で、彼女がプロの事務所に所属して、アカペラグループとして活動していると知ってからのです。関西を中心に活動しているのですが、彼女は関西出身の人ではありません。卒業後、身一つでアカペラの音楽事務所に行って、アカペラグループを結成して、プロとしてやっているのです。プロと言っても、その仕事だけで食べていけるわけでもなく(失礼ですが)、知名度もない(超失礼ですが)。それでも昼はレギュラーライブを行い、夜はバイトをし、そしてレッスンを受け、時には宣伝活動でストリートライブをする。ハードな日々を送っているのです。

 なぜそんな収入もないし、安定もしないし、将来の約束もされないことを続けられるのか。学生の時のように、自由な、そして無鉄砲なことをやっていられる歳でもないのに。

 それでも、好きだから、やりたいことだから、自分が一生懸命になれることだから、しんどくても続けていられるという彼女を尊敬します。

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 学生時代も社会に出てからでも、自分のやりたいことはなんだ?とか、やりがいのある仕事をしたいとか、誰でも一度は考えるんじゃないかなと思います。「人生は一度きり!やりたいことをやろう!」的な、「楽しむことが大事!」的な、本とかよく見かけるし、そういうお話も耳にする。わかってます。わかってますよー。でも実際に行動に移すのって大変なんですよね。現実見ちゃうし、あれこれ考えちゃうし。こっちはこっちで大変なんです。理想の押し付けはやめてくださいー、、、とは言いませんが、ため息出ちゃうこともあります。行動に移せる人ってどうなってるんだ、と逆に聞きたいくらいです。

 僕は『クレイジージャーニー』という、松本人志さん、設楽統さん、小池栄子さんの出てるバラエティ番組が好きで見てるんですけど、あの番組に出てくるゲストの方々も、言ってみたら好きなことを好きなだけやってる。中にはとても危険なことをやってる人や、何が楽しいのか共感できないようなことをやる人もいるけど、とにかく夢中でそれをやってる。本当にすごいなと思ってしまいます。

 

 そういう行動に移せちゃう人は、ただそれだけで周りに影響を与えていると思うのです。『クレイジージャーニー』という番組もそうだけど、『好きなことやろうぜ!』的な本を出している人も、アカペラで頑張る彼女も、なんだか僕たちをワクワクさせてくれる何かを持っていると思うのです。

 だから僕は一生懸命な彼女を応援するし、きっと元気をもらっているんだと思います。もしかしたら、身近な彼女に、自分の夢なんかを託したりしているのかも。

 

 僕は凡人だし、石橋を叩いて進むタイプです。ある友人には、石橋を叩きすぎて、壊すんじゃないか?と言われたこともあります(笑)。だから、大それたことはできないけど、ライブハウス&カフェ・バーを経営するのもそうだし、やってみたいことはたくさんある。

 ワクワクすることをしていきたいし、僕らのすることが誰かにとってのワクワクになればいいなとも思うのでした。

 

 

 

 

 

余談ですが、、、

 観客の中には自身がアカペラを歌うという人も結構いるみたいでした。僕のように出演者の友人や、知り合いという人もいて、また出演者同士のつながりもあって、それだけでも結構な人数がいたと思います。

 ライブハウスの経営に関しての話にもなるのですが、従来のライブハウスの集客に関して、出演者側に全て任せるノルマ制が問題点としてネットではよく挙げられています。出演者はチケットノルマという形で出演料をライブハウスに支払います(チケットのノルマに届かなければ自腹)。バンドの知名度や人気でチケットを売ることができない人は、大体において知人や友人に買ってもらわざるを得ないのです。そうなると、いろんな弊害があるわけです。詳しく書かれている記事もあるので、そちらを参照していただきたいのですが、とにかく出演者側には大きな負担になるのです。一方、ライブハウス側はお客さんの入りに関わらず出演料をいただけるので、出演者さえいればノーリスクというこのになり、これは不平等だという声もあるのです。

 僕個人としては、ライブハウスを経営するなら、出演者に一方的な負担をかけさせるやり方はしたくないので、一緒にお客さんを呼ぶための宣伝をしたり、出演料を安くしたり、やり方を模索したいと思っています。

 

 今回は、その点についての議論は少し置いておきます。このアカペラフェスティバルで思ったことは、なんだかんだで出演者のつながりや、出演者同士のつながりは大きいということです。

 そもそも前提に、出演者は音楽が好きです。音楽好きでもないのに、やってる人はそうはいないはずです。なので出演者はプレイヤーであり、リスナーなのです。一緒に出演してた知らなかったバンドを好きになるってこともあるでしょうし、仲良くなって、お互いのバンドを見に行くっていうのもあるでしょう。

 こんなことは別に今さら書くべきことでもないくらい当然のことなんでしょうけど、今回のアカペラフェスティバルで改めて実感しました。そういう意味でやっぱりつながりが大事であると思うのでした。