ライブハウスの見積り 1
こんにちわ。カリです。
6月に入ってしまいました。2016年も半分が過ぎようとしています。
早い、、、歳を追うごとに体感速度が上がっていく。
漠然とした焦りがある今日この頃です。
待ちに待った、業者に依頼していたライブハウスの見積りが届きました。僕たちの夢に向けての具体的な道筋が少し見えたので、報告したいと思います。
見積りが届くまで
見積りを依頼したのは4月28日。ちょうどGWに入る前でした。すぐに長期連休に入ってしまったので、まぁ見積りが届くのは最低でもGW明け、もしくはGW明けてから見積りに取り掛かったとしても5月の中旬くらいには届くだろうと、そわそわしながら待っていましたが、待てど暮らせど届かない。もしかして忘れられてる、、、?
依頼主が28歳の若造で、お金持ってなさそうだし、本当に着工するのかもわからないようなやつだから、後回しにしとけーで、忘れられたのか?連絡した方がいいのかな?と気にしていると、業者さんの方からメールが。遅くなっているお詫びと、いつ頃にできそうだという内容。よかった。忘れられてたわけじゃないんだーと安心し、もう少し待つことに。そして依頼から1ヶ月が経とうとしていた時に、見積書がメールにて届きました!
見積りを作成する期間の相場がわからないのでなんとも言えないませんが(今後また別の業者に依頼しているので、比較したいと思います)、余裕を持った方が良さそうですね。僕たちはライブハウスの開店予定日(ケツ)を決めていないので、いつまでにやらないと困るということはないからいいけど、開店までのスケジュールを立てて行う場合は気にした方が良いですね。特に複数の建築業者に依頼して、見積りを比較したいという場合はさらに余裕を持つか、同時並行で依頼しないと時間がかかる。また見積りも一発で納得のいくものが届くとも限らないので、まぁとにかく何事も余裕を持つことが大事ですね。
僕たちの場合は、費用がどれくらいか全く見当もつかない状態で、出せるお金が限られている(少ない泣)。なので、とにかく大まかな目安が欲しい、その金額でこのまま進めていくことができそうか、漠然でもわかればいいと思い依頼しました。
見積り内容
僕たちが依頼した見積り内容は
・店舗の内装工事(壁、床、天井など)
・防音の工事
・電気、水道を通す工事
・空調、換気
・ステージ、照明
といったところでしょうか。
では、実際に届いた見積りの内容を見てみましょう。
・仮設工事・・・・・・・・・・115,000
・既設工事・清掃・片付けーーー200,000
・左官工事・CB積 ・・・・・・242,400
・大工工事ーーーーーーーーーー415,600
・内装工事・・・・・・・・・・110,350
・塗装工事ーーーーーーーーーー100,000
・給排水設備工事・・・・・・・300,000
・電気設備工事ーーーーーーーー800,000
・空調工事・・・・・・・・・・790,000
・現場経費ーーーーーーーーーー250,000
・企画設計・・・・・・・・・・200,000
・諸経費ーーーーーーーーーーー120,000
小計 3,643,350 消費税 291,468
合計 3,934,818(円)
ふむふむ。いろいろ疑問はあるけれど、まずは合計を見てみましょう。
400万以内。これは僕らの予算の範囲内。これでまず一安心。ここで、んー千万円とか出されたら、もうおしまいなので。
全体で見てみると、なんか、ざっくり?もっと詳細なものかと思ってたら、大雑把。業者さんからも、「ざっくりですみません」と。やっぱり適当にされてる?さらに防音工事が含まれていない?これ大丈夫か?と不安になってきたので、早速業者さんに連絡を入れ、一度お話ししたいとアポを取り、三日後に店舗の方で家主さん含めてお会いしました。
店舗での話し合い
僕が行くとすでに例のスタイリッシュな業者さんが待っていて、玄関のところで建物の全体?水道とか電気のとこ?を見ていました。挨拶をして、前回できなかった名刺を交換します。家主さんも合流し、早速中の方に。
まず、防音工事の費用については、やはり見積りに入れるのを忘れていたとのことで、再度お願いをしました。店舗は地下ということ、元ボイラー室でコンクリートに囲まれていること、また狭いということもあり、それほど費用はかからないだろうということでした。でも防音が一番肝心と言っても良いくらい大事。そこを強調すると、もっと調べてみますと言ってくれました。
防音工事の内容は、穴をブロックとコンクリートで塞ぐこと。天井のむき出しになってる鉄板部分をコンクリートで埋める。扉にゴム等をつけ気密性を高める。などを予定します。吸音材などを設置した方が良いものかと素人ながら考えていましたが、構造上、反響音がほとんどなく、あまり必要ではないのかもしれません。
一番気になるのは1階に住んでいる家主さんへの配慮。工事が済んでから、やっぱり音がうるさいとなっては困るので、よく話し合う必要があります。
次に水道工事です。ライブハウスだけなら必要ないかもしれませんが、僕たちはカフェ・バーとしても営業したいので、水道を通すことは必須です。水道は地下水か水道水かのパターンがありますが、地下水ですと飲食店営業許可を得るには、水質検査でクリアするための装置が必要になります。なので僕たちは水道水にしようと思います。また家主さんとメーターを分けるために、新たに水道を引いてきて、水道局に依頼しメーターを設置しなければいけません(家主さんは地下水を利用しているので、どちらにしても水道工事は必要です)。こちらも見積りとは別に、高く見積もって50万くらいかかるかもと言われました。
僕らは水道を地下、もしくは1階に設ける予定ですが、これが2階以上になると水のポンプアップが必要になるそうで、費用も変わってくると思います。
電気も水道同様、家主さんと別のメーターを設けます。電信柱から引いてくるやつです。
水道と電気に関しては、建築業者から、水道局だとか別の業者に依頼することになるそうで、細かい見積りはその依頼する業者にお願いすることになります。つまり僕らは建築業者に依頼、建築業者は水道局等に依頼、というわけです。こうなってくると見積りに費用が発生するそうです。理由は、建築業者への直接の依頼は無料ですが、建築業者から他の業者に見積もりを依頼して(つまり仕事を頼んで)、その上でやはり着工しませんでしたということになっても、他の業者に多少の金額(見積りを行った経費)を支払うことになるからだそうです。なのでさらに細かい見積りを行う場合は、具体的に詳細を決めてから依頼した方が良いと思います。なお工事を着工すれば見積り費用は発生しません。
空調・換気については、すでにある穴(ボイラー室だった時の排気口等)を利用し、吸気口・排気口を設置します。防音の対策で気密性を高めるため、換気も重要です。吸気口・排気口から音が漏れることも考えられますが、フィルターを重ねるなど工夫する必要がありそうです。
エアコンは、広さに関してはそれほどの馬力は必要なさそうですが、気密性のことや、ライブハウスとしてもし人がいっぱいになったりしたら(希望的観測)暑くなるので、余裕を持った馬力設定にした方が良さそうです。
床はコンクリートをうってもらいますが、ステージに関しては、自分たちでやれそうなので、削ろうかと思います。照明はレールを設置してもらい、スポットライト位置を動かせるようにしてもらいます。
他にも自分たちでできそうなことは、どんどん削ってもらうのが良いでしょう。業者さんも嫌な顔はしませんし、それを勧めてくれます。
厨房に関して、レイアウトを含めてもっと細かい話を進めるには、具体的なメニュー(必要となる厨房機器が変わってきます)や、想定する客数、客層、なども考えないといけません。ここにきて具体的に、次に何を決めるべきかわかってきた気がします。
メニュー、客数、客層、客単価、回転率、そういったことも含めて考える必要があると実感しました(遅いくらいです笑)。
以上のことから、ざっくりした見積りしかできないのは、僕たち自身がざっくりとしか考えていなかったことが原因。まぁ全く見当もつかなかったところから、少し見えてきたというだけでも良しとします。
また予想はしていましたが、金額は見積り以上になると考えておくべきです。僕たちの場合は、防音費用、水道・電気の費用を上乗せされるだろうし、厨房機器や音楽の機材、什器を揃える必要もある。さらに運転資金も考えなければいけません。
もっとも上乗せばかりではありません。僕たちには建築関係に携わる知り合いがいるので、専門的なことは依頼して、自分たちのできることはどんどん削る。もう最低限くらいまで。そうすればもう少し金額を抑えられると思います。
やることは山積みです。まずはメニューを決めなければ。そして自分たちで店のレイアウトを作ること。他にもマスト課題を立てて、一つ一つクリアしていかなければならないでしょう。
今後は経営会議を重ね、他の業者にも見積りを依頼する予定です。乞うご期待。