ボロン・ボ・ローン|ライブハウス経営者の日記

こんにちは、未来のライブハウス経営者、ボロンボローンです。 愛知で絶賛活動中!愛知から世界へ羽ばたくバンドマンを応援すると共に、自らもバンドマンとして活動中!

森、道、市場の話

こんにちは。カリです。

ライブハウス&カフェバーを始めるにあたって、GW前に建築業者に見積もりを依頼したのですが、まだ見積もりができないとのことで、今のところ小休止といったところでしょうか。

先日、ライブハウス&カフェバー「ボロン・ボ・ローン」の名刺を作りました。まだ実体のない状態ですので、仮ではありますが、とりあえず100枚の名刺をゲットしたので、手当たり次第配りたいと思います!

 

今回は先日、愛知県蒲郡市で行われた「森、道、市場 2016」のイベントに参加してまいりましたので、そのお話を少し。

 

森、道、市場とは?

 東海地方で開催されるイベントで、今年で6回目の開催だそうです。簡単に言えば野外音楽フェスなのですが、全国から素敵なモノやおいしいごはんが300店以上集まる市場でもあるのです。

 なお今年のコンセプトは「空間」だそうで、

 ”空”気感と”間”合いを意味します。その土地が持つ魅力や時代の変化といった五感で感じることのできる空気感、人と人、人と自然、人と食、人と作品、人と音楽など、それぞれの関係性(間)に気持ちの良い距離感や心の変化が生まれてくることを大切にしています。(森、道、市場 2016のサイトより抜粋)

 なるほど、海から吹く気持ちのいい潮風と、柔らかい砂浜の感触と、じりじりと焼けそうな日差しと、手作りのハンバーガーと、はしゃぐ子どもたちと、はしゃぐオジサンと、キンキンのビールと、思わず首をカクカクさせてしまう音楽と、、、まさに五感で感じる、心地の良い「空間」でした。(コンセプトを知ったのは帰ってきてからなんですけどね笑)

 僕たちは友達5人で行きました(うち2人はタコとソイ。ボロンは東京で留守番です)。なおデイキャンプ場を予約し、1日だけ参加しました。

 

準備編

 チケットとデイキャンプサイトの予約は、キャンプ大好き朝青龍ことタコが人数分用意してくれ、僕たちはただホイホイとついて行きました。

 先述したように会場にはたくさんの食べ物屋さんがあるのですが、せっかくデイキャンプを借りたので、何か作りたいということになり、僕たちは手作りハンバーガーをすることにしました。そのため、前日に某大型ショッピングセンターで買い出しをし、ハンバーガーに入れたら美味しそうなものをゲットしました。

 スライスチーズ、ハム、レタス、トマト、唐揚げ、フランクフルト、ピクルス、マスタード、焼き豚、ハンバーグ、タルタルソース(手作り)、パン、と十分過ぎるくらい買い込みました(そして当然余りました)。なお買い出し時の僕たちは仕事終わりということもあり、各々空腹状態で、少し暴走していたのかもしれません。ちなみにタコはお腹が減ると亀田興毅みたいになってしまうのです。

 買い出しが一通り終えてからあることに気づきます。土嚢袋を買っていないと。土嚢袋(どのうぶくろ)?一体何のことやらと思われるでしょう。袋に砂を詰め込んで、重りにするためのあれです。なぜ必要なのか、実はキャンプサイトでタープやテントが風に飛ばされないように、重しに土嚢袋を用意しなければいけないのです。僕たちの予約したデイキャンプサイトは浜辺で、「ペグの長さが40センチ以上ないといけない」等、他にも条件が書いてありました。

 何と言っても大型ショッピングセンター、土嚢袋の一つや二つ置いてあるだろうと高を括って専門店を探しましたが、見当たらない。「近くにホームセンターがあるけど20時に閉まるよ」とソイ。時刻は19時50分を指している。いやいやいや、天下の大型ショッピングセンターですよ、土嚢袋くらい朝飯前でしょうに。僕は近くの店員さんをつかまえて、土嚢袋の売り場を聞くと、「ドノウブクロ?」と眉間にシワを寄せます。その瞬間走り出すソイ。

 店員さんは「少々お待ちください」と探しに行ってくれましたが、5分後やはり置いてないということでした。そしてその5分後にソイからLINEが入り「ゲット」と。ソイ、ナイス判断!&ナイスラン!

 

デイキャンプ場まで

 前日に買った食材と、タープや椅子やテーブル、ランタン、クーラーボックスを詰め込んで朝7時に集合です。朝7時なのにテンションが高めの一行です。僕たちは11時過ぎから始まるYogee New Wavesを聴きたかったので、十分間に合うのですが、渋滞するのを見越し、余裕を持って出発です(普通は岐阜から蒲郡まで1時間半くらいです)。

 出発して間もなく、仲間の一人が腹が減った、朝飯を食わせろと騒ぎ立てます。サービスエリアによって、ついでにお手洗いを済ませ、氷も調達します。

 高速を降りると案の定渋滞してました。余裕を持って正解です。しかし渋滞もそれほどの距離もなく、なんだかんだで9時半くらいに到着しました。

 到着してからも、入場口に行列ができていて、うへーという感じでしたが、スタッフの方が、空いてる方を案内してくれます。入場口は3つあり、中央はすごい行列。並ぶのも人混みも嫌いな面々は、すぐさま案内された方に歩いていくと、2、3分も歩いたところに、別の入場口があり、スーッと中に通されます。まさに急がば回れ

 

 中に入るとオシャレな食べ物屋さんや、雑貨屋さんがずらーっと並んでいて、テンションが上がります。とりあえず指定されているキャンプサイトに向かうと、すでにセッティングの準備を始めたアーティストの演奏が聴こえてきて、止まらないワクワク感。

 宿泊のキャンプサイトは芝生になっていて、すでにたくさんのテントが設置してあります。前日の金曜日から前夜祭が行われていたので、そこから泊まっている人たちも居たんでしょう。僕たちのデイキャンプ場は海辺の砂浜で、その中でも一番端っこだったので、行くまでに少し苦労しましたが、人通りが少ないので落ち着けました。

 

 早速タープの設置に取り掛かります。そこそこ風が吹いていたので、もろに風を受けないようにした方がいいです(先週のキャンプで、テントの支柱を強風によりやられていたので)。タープを設置して、お待ちかね、土嚢袋の登場です。しかし周りを見ると、土嚢袋ではなくスーパーのビニール袋で対応していたり、土嚢袋を置いていないところもチラホラ。土嚢袋じゃなくても良かっ、、、と言いかけましたが、ソイが必死で手に入れた土嚢袋、無駄にするわけにはいかん!たとえ砂を入れるためのスコップを忘れ、爪の中に砂が詰まろうとも、20袋もある重い土嚢袋に腰をやられようとも、諦めるわけにはいかない。そんな想いで立ち上がります。

 袋詰めを行っていると、海辺で遊んでいる子供達が砂遊びをしていました。仲間の一人(保育士さん)が子どもたちに話しかけ、砂遊びのおもちゃのスコップを貸してもらいました。しかも手伝ってくれて、大変助かりました。その子達は三重から友達家族と一緒に来ていたそうで、元気いっぱいです。「どこにテント張ってるの?」と軽い気持ちで聞くと、「案内したろか?」と無邪気に僕たちを連れて行ってくれます。ご両親に「手伝ってもらっちゃいました、ありがとうございました」と軽く挨拶し、笑顔で応えてもらいました。こういう関わりもキャンプ場ならではですね。日常場面で「ボクたち、どこに住んでるの?」に対し「案内したろか?」にはならないですから。

 

 タープも完成して、土嚢袋も置いて、一仕事終え、ビールで乾杯です。最高です。キャンプサイトから見えるところにステージがあり、Yogee New Wavesのセッティングの音楽も聴こえてきて、とても心地がいいです。ハンバーガーもお好みで作って、ワイワイと楽しみました。

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 天気も非常によく、夏日。タープや日よけがないと、しんどいくらいでした。日よけの準備をしてない方もいて、大変そうでした。それから好みの問題ですが、砂浜なので、砂が飛んできたり、体に砂がつくのが煩わしいという人は、椅子やテーブルを持って行くのをお勧めします。 

 

 落ち着いたところで、各々好きなアーティストを見に行ったり、お店を見に行ったり、タープの中でまったり過ごしたり、自由行動です。

 

ステージ、アーティスト

 ステージは全部で4つあり、メインの芝生ステージ、次に大きい砂浜ステージ(僕たちのキャンプサイトから見えるステージ)、お店の中の方にあるシシマイステージ、LIVERARYステージがあります。シシマイステージとLIVERARYステージは僕は見に行きませんでしたが、キャラの濃いアーティストがたくさん出演していました。

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  僕はYogee New Waves、天才バンド、ペトロールズキセルスチャダラパーを見てきましたが、恥ずかしながら、ちゃんと聴いたことのあるアーティストは一組もおらず。逆に言うと新しい発見と感動を味わいました。そういうところも複数のアーティストが出演する音楽フェスの良さですね。

 うまく言えませんが、Yogee New Wavesはオシャレだったし、天才バンドは楽しそうに演奏するし(個人的にはこんなバンドをやりたいと思える感じ)、ペトロールズはカッコいいし上手い!(当たり前ですが)、キセルは雰囲気があってその場にピッタリという感じだったし、スチャダラパーは盛り上がってたし(みんな踊ってた)、どれも良かったなー。

 それぞれのアーティストのMCで、みんな口を揃えて「気持ちいい」って言ってました。よく晴れていて、海から来る風が心地よくて、本当に気持ち良かった。こんなステージで演奏できたら本当に気持ちいいんだろうなぁと思いました。

 

 演奏を終わったYogee New Wavesのメンバーが海辺までプラプラ散歩していて、子どもと戯れてました。出演者も楽しめるフェスっていいですよね。

 

お店、市場

 お店もまたオシャレなところばかりでした。工夫を凝らしたごはんや、自然食のやつとか、ピザ釜で焼いたピザとか、野菜の水分だけで作るカレーとか、木の手作り雑貨とか、手作りのアクセサリーとか、古本屋さんとか、タイトなジーンズとか、ねじこむとか、、

 暗くなるとオシャレなライトを使ったり、アートな模型みたいなのがあったり、BARがあったり、宿泊者のテントもいちいちオシャレさを追求したものもあって、お客さんも出展者も主催者側もみんなで一緒になって、その場の雰囲気が作られているんだなぁと感じました。これもまさにコンセプト通り!

 

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終わりに

 暗くなると案の定、寒くなりました。僕は割と平気でしたが、みんな寒がっていて、「暖かいスープが沁みる」と言っていました。来年参加する方、上着は必須です。

 海辺にうち寄せられる波は、昼間は赤潮で泡と混ざってピンク色になります。夜は赤潮の原因になる夜光虫(プランクトン)が大量にいるため、水際を足で踏むと青白く光ります。とても幻想的ですので、プランクトンが沢山いる夜の海に行く人はやってみてください。

 

 日焼けと疲れで、眠さがピークに達していましたが、21時頃にキャンプサイトを後にしました。メインステージは20時には終了して、それと同時に帰るお客さんが多かったので、21時過ぎまで残っていた僕たちは渋滞もすることなくスムーズに帰れました。余裕がある人は、まったりしてから帰るのも良いですね。

 帰りの車は懐メロをひたすら流して、「初めて買ったCD」や「学生時代ハマった曲」や「思い出の曲」の話をしながら帰りました。

 いやー楽しかった。また行きたいです。