ボロン・ボ・ローン|ライブハウス経営者の日記

こんにちは、未来のライブハウス経営者、ボロンボローンです。 愛知で絶賛活動中!愛知から世界へ羽ばたくバンドマンを応援すると共に、自らもバンドマンとして活動中!

物件散策6 〜夢のライブハウスに向けて準備すべきこと〜 後編

こんにちは。カリです。

熊本の友人の一人が避難所生活になったそうです。

 

正直、地震の次の日は仕事場にも行ったと聞いていたので、そこまで大変だとは思っていませんでしたが、避難所生活と聞いて驚きました。こっちに住んでいると、なかなかピンと来ませんが、向こうはコンビニも開いてないし、配給の食料は少ないし、体育館のようなところで寝泊まりしていると聞くと、考えを改めないといけないなと思いました。僕にできることは少ないですが、とりあえず、大変だということだけは、周りの友人や知人に伝えていきたいと思います。

 

エピソード7 〜風吹けば物件探し〜

 前編に続いて、潜入レポートです。今回は、以前突撃訪問させていただいた物件についての内容です。調査した内容は①実際に音を出してみて、音漏れ具合の確認 ②建物の寸法等を測り、図面を書くためのデータを取る についてです。なお②の詳しい内容については、物件散策6前編を参照してください。

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元居酒屋さん

 小牧市にある物件で、広さも高さも十分。しかも元居酒屋の居抜きということだけあり、厨房の設備や、カウンターなどが残っており、そのまま活用できそう。また奥には座敷があり、工夫すればステージにも使えそう。そのままの形でもライブハウス&カフェ・バーとしてイメージしやすい。この点に関しては、物だらけで、壁等はスケルトン状態の元ビジネスホテルと比較しても明らかに使いやすい。

 カフェ・バー経営の担当者タコとしては、厨房のシンクや設備がしっかりしているこちらは魅力的だと語る。そして前回同様、メジャーでありとあらゆる長さを測る、測る、測る。測っては記録しているので、そのメモをチラ見すると、解読不能。ここはタコにお任せしよう。測りながら、邪魔になりそうな柱や、大きめに作られたカウンターの撤去ができるのかを家主さんに聞くと、「好きなようにやってくれて構わない」と。「ありがてぇなぁ」とこぼすソイ。

 

音出しチェック

 タコが寸法を取っている隙に、僕とソイは音出しの準備をし、フルボリュームでギターを鳴らす。家主さんは「すごい音だねぇ」と寛容なリアクション。そして外に出てみて、どれくらい音が漏れているのか、家の中ではどうかをチェックする。建物の周りでは、ほとんど気にならないレベル。というのもすぐ隣に国道が通っていて、車の音と相殺されている(時間帯によっても異なる場合があるので注意しなければならないが)。また近隣に家がないので、多少の音漏れも大丈夫そうである。

 家の中は、うーんという感じ。漏れるとかのレベルではなく、普通に音楽やってる。壁一枚挟んだだけではそりゃそうか。もう1枚壁を挟んだところに、部屋を借りている人がいるらしく、その方のことを考えれば、こちら側に防音は必須である。そんなことを考えていると家主さんは「これくらいなら、大丈夫(っしょ)」と。マジですか?どこまで寛容なんすか?と思ってしまった。

 

総評

 内装や防音の工事をだいぶ抑えられそうな点では、今の僕たちにはだいぶ助かるところ。家主さんもフレンドリーかつ寛容な方で、飲食業とはなんたるか、というお話もしてくださった。一方で、立地の悪さはやはり否めない。駅から遠いという点と、地域柄である。僕らは試しに近所をぶらりと歩いたが、若者がいない。ライブハウスの需要がこの地域にあるのだろうかという不安がよぎる。結局決めきれず、後日連絡することに。

 

 

最後に

 物件探しで妥協はできません。何度でも何度でも確認が必要です。もしかしたら大家さんには面倒くさがられるかもしれません。車が凹むようなこともあるでしょう。それでも、そういうものだと思って、3歩進んで2歩下がる精神で頑張りたいと思います。

 

 帰りにキャンプ好きのタコに乗せられて、キャンプ用品店に寄りました。物件散策で疲れ、アウトドア用の椅子に座ってぼーっとしていると、ラジオが耳に入ってきました。

 

 人生において目標を立てることが大事。多くの人は目標を立てません。なぜなら目標を立てることで、なんとなく選択肢が狭まってしまうと感じるからです。しかし目標を立てることで、その目標に関わる、情報が知らず知らず入ってきたり、具体的な方法を考えるようになる。ちょうど車のカーナビのように、目的地を立て、順番に向かっていくように。途中、何かの障害や、問題が起きても、別の道を再検索しながら進める。また進んでいくうちに、目的地が変わってもいい。それはそれで充実した人生になる。

 

というようなお話をしていました。

 僕たちは、ある種の岐路に立っていると思うのです。だからこそ今の目的地をしっかりと見据えることが大事なのかもしれません。